なぜか心がすり減るあなたへ―感情の引き金になる「自動思考」をキャッチする―

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日々の生活の中で、私たちはさまざまな出来事に遭遇し、そのたびに落ち込んだり、怒ったり、不安になったりします。

もしあなたが今、そうした「終わりのないネガティブな感情」の渦中にいるのなら、それは起きた出来事そのもののせいだけでなく、あなたの頭の中で無意識に繰り広げられている「心のつぶやき」が影響しているのかもしれません。

認知行動療法(CBT)では、この無意識のつぶやきを「自動思考(じどうしこう)」と呼びます。

今回は、私たちの感情を大きく揺さぶる自動思考のメカニズムと、それに気づくための具体的なステップを解説します。

目次

私たちは一般的に、「嫌な出来事があったから、落ち込んだ」というように、出来事が感情を直接生み出していると考えがちです。

しかしCBTの理論モデルでは、出来事と感情の間に、必ず「物事の捉え方(認知)」が挟まっていると考えます。

出来事が起きたその瞬間に、頭の中にパッと条件反射のように浮かぶ「自動的なつぶやき」やイメージこそが自動思考です。

例えば、
「友人にメールを送ったけれど、返信がこない」という出来事に対しても、頭の中のつぶやきによって生まれる感情は全く異なります。

  • 「何か怒らせることを言ったかもしれない」とつぶやけば、不安や恐怖が生まれます。
  • 「私との関係なんてどうでもいいんだ」とつぶやけば、悲しみや孤独が生まれます。
  • 「忙しいのかな、後でくるだろう」とつぶやけば、穏やかな気持ちでいられます。

このように、私たちは出来事そのものに傷ついているのではなく、自分の頭の中に浮かんだ「自動思考」によって感情で左右されています。

自動思考の厄介なところは、それがあまりにも一瞬で、無意識のうちに行われるため、私たちはそれを「疑いようのない客観的な事実」だと思い込んでしまう点です。

人間の脳は、忙しい日常の情報処理をスムーズに行うために、物事をパターン化して捉えるクセを持っています。

しかし、心が弱っているときや、過去の傷つき体験がある場合、このパターンが極端にネガティブな方向へと偏りやすくなります。

  • 「相手の表情が曇った」=「自分が嫌われている」
  • 「仕事で一つミスをした」=「自分は無能だ」

このように、十分な証拠がないまま結論に飛びついてしまうのです。

頭の中のつぶやきをそのまま事実として受け入れてしまうため、心は常に危険に晒されているような緊張状態が続いてしまいます。

自動思考に振り回されないようにするための効果的な方法は、思考を「客観的に眺める」ことです。

そのためには、頭の中だけで処理せず、文字にして「見える化」することが不可欠です。

STEP
瞬間の自動思考をキャッチする

まずは、胸がモヤモヤしたり、急に不安や怒りが湧いてきたりした瞬間を捉えてみましょう。

感情が動いた時が、自動思考を探すサインです。

立ち止まって、自分にこう問いかけてみてください。

「今、感情が動く直前に、頭の中でどんな言葉や映像がよぎっただろう?」

STEP
身近なメモ帳から、ありのままの言葉を書き出してみましょう

そして、それをスマートフォンのメモ帳でも、手元のノートでも構いません。

ありのままの言葉を書き出してみましょう。

きれいに整った文章にする必要はありません。

「あいつは私を馬鹿にしている」「もう全部めちゃくちゃだ」など、浮かんだ生の言葉をそのまま書き出します。

頭の外に出すことで、初めて私たちは「自分は今、こういう捉え方で世界を見て、苦しくなっていたんだな」と気づくことができるようになります。

自動思考に気づくことは、これまでの自分の生き方のクセを知ることでもあります。

最初はうまく言葉にできなくても、「今、何かネガティブなつぶやきがあったな」と気づくだけで、感情の暴走に小さなブレーキをかけることができます。

まずは、自分の心の中でささやかれている「声」を、ジャッジせずにただ聴いてあげることから始めてみませんか。

⇓⇓ひとりでやるのは難しいと感じたあなたへ⇓⇓

私たちのカウンセリングをぜひ活用してください。
一緒に自動思考をキャッチする練習をすることもできますので、お気軽にご利用してみてくださいね。

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