視野の狭窄から抜け出す―「認知再構成法(コラム法)」で思考のバランスを整える―

  • URLをコピーしました!
コラム法のトップ画像

何かの出来事に対してパッと浮かぶ「自動思考」を書き出せるようになると、自分がどれほど極端な言葉で世界を解釈していたかに驚くかもしれません。

しかし、ノートに書き出しただけでは、「そうは言っても、やっぱり現実的にダメなんだ」という思い込みから抜け出すのは難しいものです。

そこで活用したいのが、認知行動療法(CBT)の中心的なアプローチである「認知再構成法(にんちさいこうせいほう)」。

心太

通称「コラム法」です

今回は、自分の考えを冷静に検証し、心の視野を広げるための具体的なワークについて解説します。

目次

認知再構成法とは、直感的に浮かんだネガティブな考え(自動思考)に対して、「それは本当に100%正しい事実なのか?」を検証していく作業です。

感情が大きく揺さぶられているとき、私たちの視界はまるで暗いトンネルの中にいるように狭くなっています。

その狭い視野の中で「これが世界のすべてだ」と思い込んでいる状態から抜け出すために、ノートにいくつかの項目(コラム)を分けて、事実を整理していきます。

心太

ここで行うのは、無理に前向きな姿勢をとる「ポジティブシンキング」ではありません

自分の頭の中の主張に対して、「それを裏付ける客観的な証拠(根拠)」と、「それに矛盾する客観的な事実(反証)」の双方を並べます。

そして、冷静な司会のように、自分の考えと現実を検証していくプロセスです。

具体的なやり方を見ていきましょう。

ノートをいくつかの列に区切り、以下の順番で事実を書き込んでいきます。

ここで重要なのは、根拠も反証も“事実”に基づいたものを書き込むことです。

~かもしれない、~のように見えた、などはすでに自動思考の影響を濃く受けてしまっていて、検証する際の情報としては適切ではありません。

次いで重要なのは、「反証」を見つけることです。

私たちは「自分が嫌われている」「失敗している」と思っている時、それに都合の悪い事実(褒められたことや、相手の体調不良など)を無意識に無視しています。

そこで、あえて認識できていなかった事実に目を向けることが、このワークの本質です。

根拠と反証を出し切ったら、最後にそれらを踏まえた「適応的思考(バランスのとれた新しい考え)」を書き出します。

コツは、「根拠」に記したものだけでなく、「反証」に記したものだけでもなく、両方を盛り込んだ思考を書き出すことです。

この時、最初にあった自動思考の確信度が「90%」から下がっていれば、ワークは成功です。

現実は何一つ変わっていなくても、ものの見方のバランスが整うだけで、胸の締め付け感や不安感といった「感情のパラメーター」が軽くなることを実感できるはずです。

認知再構成法は、頭の中だけで考えても効果が出にくい性質を持っています。

必ずペンを持ち、紙に書き出すことで、脳は初めて「思考」を「データ」として客観視できるようになります。

慣れている方は、スマホやPCでの打ち込みでも良いでしょう。

とにもかくにも、自分の頭の中から外に出すことが重要です。

これを心理学では外在化と呼んでいます。

あなたの心を縛っている、自分自身の認知を少し緩めて、別の角度から世界を眺める練習を、日々のノートの中で小さく試してみましょう。

⇓⇓ひとりでやるのは難しいと感じたあなたへ⇓⇓

私たちのカウンセリングをぜひ活用してください。
一緒にコラム表を練習をすることもできますので、お気軽にご利用してみてくださいね。

コラム法のトップ画像

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次